校長室通信
【校長室通信⑩】 1年の折り返し
10月に入りました。
先日、子どもたちに全校終会の時「10月は1年の折り返しの月です。1年生は1.5年生に 2年生は2.5年生に・・・6年生は6.5年生になったと考えてください。そして、4月の自分と比べてがんばったことともう少しがんばることを振り返り目標を考え、1年間の後半のがんばりにつなげてください。」という話をしました。
私は、10月になるといつも「□年生+0.5=□.5年生」を思い浮かべます。まだ私が若手教員だったころ担任していた5年生の子どもが日記に、「10月に入ったので、私は、今日で5.5年生になる。6年生に向けて『気分は6年生』でいきたいと思う。」と書いていたことを思い出すのです。
例えば、1年生。入学してきてくれたのがついこの間のことのように思えますが、あれから半年が過ぎました。4月当初の1年生と比べると「大きく成長したな。」と思える場面がたくさんあります。授業では学習規則を守って自分の考えを発表したり、友だちと協力して活動したりなどできるようになったことがたくさんあります。本当に子どもの成長はすごいです。
わたしたち教職員も「どの子も伸びる」ことを信じて、残り半年を子どもと共に進んでいけたらと考えております。
「くろがねの 秋の風鈴 鳴りにけり(飯田蛇笏 作)」
(『いつしか夏が過ぎ去り、 季節外れの鉄の夏風鈴が 今は秋の涼やかな風に揺られている』)
10月に入り、夏の余韻を昼間の暑さなどから感じながらも、朝夕は涼しさを感じます。季節は、確実に秋へと移り変わっています。「読書の秋」「芸術の秋」「スポーツの秋」「収穫の秋」です。このすがすがしい秋に皆さんも「○○の秋」を意識してみてはどうでしょうか。ただ私は、「食欲の秋」には気をつけたいと思っています。
蔦沢小 和田
【校長室通信⑨】ブドウ ・・・秋
昨日は台風11号の影響で強風が吹きました。
私も覚えがありますが、子どもたちが「校長先生、台風って何だかわくわくする!」と話してくれました。
さて、先週の土曜日に上郡の親戚から『ブドウ』が届きました。本格的に栽培しているわけでないので収穫が多い年だけ我が家に届くのです。
早速、味わうこととしました。素人栽培だからでしょうか、毎年、そのブドウは、甘い粒、酸っぱい粒が入り混じっています。「これは甘いかな」「いや、酸っぱかった!」などと一粒一粒の味にわくわくして食べました。
(いつもこの親戚からのブドウを食べて思うのですが、)同じように世話をしていても一粒一粒の大きさや味が違うというあたり、「子どもたちと似ているな。」と思いながら気がつけば、一房をペロリと食べていました。
『葡萄食ふ 一語一語の 如くにて』(中村草田男)
言葉を一語一語味わい、かみ締めるかのように、ブドウの実を一粒一粒と食べる様子を詠んだ句です。私は、中村草田男さんのように一語一語を味わう食べ方にはほど遠く、秋の贈り物を品種すら聞かずにペロリと食べただけですが・・・。
暑さの中にも、学校田の稲穂が垂れ始め、学校周辺でも夕方にもなると虫の声が聞こえる季節になっています。そこまで来ている秋を見つけるのもいいと思います。
蔦沢小 和田
【校長室通信】第2学期の始まりにあたって
今日から二学期が始まりました。
始業式でこんな話をしました。
【令和四年度二学期始業式(抜粋)から】
『おはようございます。
長い夏休みも終わり、みんなが元気に登校してきてくれて、校長先生はうれしく思っています。
(中略)蔦沢小学校は夏休みの間にみんなの教室・廊下・階段・トイレ・職員室・保健室を中心に改修され新しい環境で勉強することができるようになりました。教室が今まで以上にきれいになってうれしいですね。「頑張ろう」という気になりますね。夏休みの間、35℃を超える暑さの中、工事を進めてくださった人たちに感謝したいですね。出会ったら「ありがとございました」とお礼を言えたらいいですね。また、PTA作業が中止になったので七月の校舎から体育館への荷物運び、八月終わりの体育館から校舎への大きな荷物運びは先生方が中心になって頑張ってくださいました。本当にみんなの先生たちはすごいです。
(中略)次は二学期のお話をします。
伊水小学校、都多小学校から集まり、蔦沢小学校としてまだ不慣れだった四月、それから一学期間、力輪合わせて頑張ってきたみんなはもうすっかり蔦沢っ子です。二学期は、開校式の時に話した「あいさつ 宍粟一」「頑張る姿 宍粟一」「協力する姿 宍粟一」など「宍粟一の学校」をめざして、九十五人が力を合わせて蔦沢小学校としてのはじめの年の土台をしっかりつくっていく学期になります。六年生をリーダーとして蔦沢っ子のいいところをどんどん作っていく学期にしましょう
また、二学期は一・二・三学期の中で一番長い学期です。季節を考えても夏のように暑い九月から冬の寒さを感じる十二月までのと長さを感じます。
一番長い学期ということはがんばった人は一番力を伸ばすことのできる学期ということにもなります。また、運動会などの大きな行事を通しても力を伸ばすことができます。
そこで、今から校長先生が、力を伸ばすために二学期のみんなにいつも覚えて欲しい「二つのスイッチ」について話します。と言っても電気のスイッチやテレビのリモコンのスイッチではありません。みんなの気持ちのスイッチのことです。
一つめの気持ちのスイッチは、「切りかえスイッチ」です。
みんなの中には夏休みが終わりに近づいたころ「ああ、夏休みが終わってしまう。もう少し夏休みが続けばいいのにな。」と思ったり、今日の朝、生活リズムか崩れていてなかなか起きられなかったりした人がいるのではないでしょうか。
それでも、みんなはちゃんと登校して、今、校長先生の話をしっかりと聞いています。
これは、久しぶりの登校だったけど、「よし学校に行こう。」「二学期も友だちと頑張ろう」そして今は、「校長先生の話を聞こう」とスイッチの切りかえができているということです。
また、二学期は、運動会、学習発表会など、多くの学校行事があります。
この「切りかえスイッチ」がうまく入れることができない人は、「忙しい、忙しい」と感じながら、行事に追われて自分を伸ばすことができなくなってしまいます。
授業の時は授業のスイッチに、運動会や学習発表会などの行事準備や練習の時は準備や・練習のスイッチに、休み時間の時は休み時間のスイッチにというように、場面ごとにスイッチを切りかえることができる人は、時間を大事に、有効に使いながら、今やるべきことに集中して本気で取り組め、二学期に力をぐんぐん伸ばすことができます。
もう一つの(気持ちの)スイッチは、「挑戦スイッチ」です。
これまでやったことがないから、思うようにいかないからと、あきらめていることはありませんか。また、目標として立てながら、やり切れていないことはありませんか。
今まで入れたことがないスイッチ、切ったままにしているスイッチがあったら、勇気を出してそのスイッチを入れてみましょう。例えば一輪車挑戦スイッチ。「一度も一輪車を触ったことがない人」は一輪車には乗れませんね。「乗ろう」と挑戦した人だけが一輪車に乗れるようになるのです。
この「挑戦スイッチ」を入れないままだと、いつまでたっても新しいことができるようにはなりません。「挑戦スイッチ」を入れて、新しい自分を作っていきましょう。
この二つのスイッチは蔦沢小学校の合言葉「今 全力」を考えておくと入れやすくなります。例えば、運動会練習期間でも国語の授業の時には「今 国語の授業に 全力」など「切りかえスイッチ」を入れけじめを付けることができます。また、算数が苦手けど二学期に得意教科にするため自主学習をする目標を立てたなら「今 算数の自主勉強に 全力」と「挑戦スイッチ」を入れ、毎日算数の自主学習に挑戦するなどしてください。(中略)「今 全力」を合言葉に「切りかえスイッチ」と「挑戦スイッチ」の二つのスイッチを上手に使いこなして、力を伸ばしていく二学期にしましょう。
これで校長先生話を終わります。』
蔦沢っ子が二学期も元気でしっかり学んでくれることを期待します。
*校舎改修も工程通りに進んでいます。(東階段改築は「子どもたちのために」と業者の方々が作業を進めてくださり、予定より早く工事を完了してくださいました。)今月は児童玄関前のスロープ、北側校舎壁塗り替え、理科室・家庭科室改装等が予定されています。保護者・地域の皆様にもご迷惑・ご不便をおかけしますがよろしくお願いします。
蔦沢小 和田
【校長室通信】第一学期終業式
7月20日で1学期が終わりました。4月に蔦沢小学校として開校し、より多くの個性が出会う中、子どもたちもよく頑張りました。また、先生方も新たな学校のスタートにあたって奮闘してくれました。
終業式のこの日は、教職員にとっては、4月の様子と今日の子どもたちの様子を比べ、子どもたちの成長を嬉しく思える日でもあります。
終業式でわたしは、夏休みのくらしについて子どもたちに次のような話をしました。。
「(前略)4月にスタートした「蔦沢小学校」の児童としてよく頑張りました。(中略)
さて、明日からいよいよ楽しみにしている夏休みです。
校長先生と、4つの約束をしてください。
1つは、学校があるときにはできないことにどんどん挑戦してください。「本を30冊以上読む」「自由研究をしてみる」「お家の人に代わって洗濯・食事作りなど家の仕事をしてみる」「畑仕事に挑戦する」など夏休みならではの過ごし方をしてみてください。クーラーの効く部屋でゲームばっかりというのでは夏休みの値打ちがないと思います。一つめの約束に付け加えをします。それはゲームのことです。ゲームは1時間以内ならリラックスしていいそうですが、それ以上すると脳に刺激が残り、勉強をしても効果があまり出なくなるそうです。夏休みにしかできないことといっても「ゲームを何時間もする」は夏休みの挑戦には入らないですね。
2つめは、「今 全力」を合言葉に夏休みを過ごすです。一学期の始業式に話した「今 全力」の合言葉を覚えていますか。夏休み中も「今 全力」を合言葉にしてください。今と全力の間に自分でやるべきことを入れられる人になってください。 「今(漢字を書くことに)全力」「今(算数の問題に)全力」「今(本を読むことに)全力」 「今(友だちと遊ぶことに)全力」などです。夏休み中も「今 全力」の合言葉は忘れずにね。
3つめは、宿題・学習を計画通りにするです。言い換えれば絶対宿題をためないということです。「長い休みだから、今日はサボってもいいや。明日すればいいや」と思わない。今日やる宿題は絶対その日のうちにする。約束してください。宿題がたまって、夏休みの終わりにあわてる自分にならないようにします。
4つめは、「命を大切にする」です。交通事故、水の事故、不審者などから命を守ってください。特に夏は水の事故が増えます。蔦沢小学校区には伊沢川というきれいな川が流れています。ですが、川遊びに行く時は必ず大人の人と行きましょう。
2学期の始業式には全員がそろって元気な顔を見せてくれることを期待します。
さあ、この4つの約束を守って素晴らし夏休みにしてください。(中略)
2学期の始業式は全員、心も体も健康で少し成長したみんなに会えることを楽しみにしています。 これで校長先生の話を終わります。」
教職員一同、夏休み中も子どもたちが健やかに成長してくれることを願っています。そして、2学期の始業式に元気いっぱいで、ひと夏分、成長したの子どもたちと再会したいと思っています。
蔦沢小 和田
*(お知らせ)
夏季休業中は校舎大規模改修のため校地内に出入りができません。また、職員室は体育館会議室に移っております。
【校長室通信】紅の花 紅花 末摘花
連日暑い日が続いています。
今年は空梅雨なのか雨もあまり降りません。
近年の集中豪雨は困りますが、梅雨の雨には雨の役割があり、季節にあった雨は降ってほしいものです。
先日、校区の方が学校に紅花をもってきてくださいました。
鮮やかな紅の花に若い頃、大学の後輩の家(山形県)で見た紅花畑を思い出しました。
放課後、見に行ってきました。たまたま作業をされていたので、見学させていただきました。また、少しお話を聞きました。
「べにばなまつり」が以前開催されていたことは話には聞いたことはありましたが、コロナ禍でなかなか前のように開催するのは難しいとの話も聞きました。また、紅花を校区で栽培されているのは実際に見たのは初めてでしたし、話を聞くと山形から種子を仕入れておられることも分かりました。(7月5日の3年生環境体験で校区内をバス移動する際に少しでもこの紅花を3年生の子どもに見せてやれるように3年担任と相談しております。)
山形県で見た紅花畑にも負けない蔦沢の里の紅花が鮮やかに咲いていました。子どもたちにとってはこれもまた「ふるさとの景色」の一つになればいいなと思いました。
峠より日が濃くなれり紅の花 皆川盤水
蔦沢小 和田
【校長室通信】大阪北部地震から4年
大阪北部地震から4年が過ぎます。
ブロック塀倒壊により当時4年生女子の命が失われました。他にも5名の方の命が失われています。あれから全国の公共施設のブロック塀の撤去・改修がかなり進みました。
悲惨な出来事からわたしたちができることの一つが「学ぶ」ということです。
愚息は「熊本地震」(2016年4月16日)で被災しました。私が懸命に向かった熊本で見た光景は、子どもの命が助かったのは偶然としか思えないような状況でした。子どものアパート周辺は、2階建て以上の建物は全て1階が潰れていました。道路は隆起・陥没による段差でとても車が通れる状況ではありません。愚息を含め150名が避難していた避難場所も夜が明け、明るくなってから見ると倒壊寸前だったそうです。加えて、絶え間ない余震がありました。しかし、みんなで助け合う姿がありました。寒い中、高齢者や小さな子どもに毛布を探してくる人、飲み物を探してくる人、重機の入れないところで素手で倒壊した建物から救助する人。「本当に人間はすごいな。」と改めて思いました。
建物・施設の耐震性を見直すことやブロック塀の撤去・改修も「学び」です。ともに助け合うことの大切さを再認識することも「学び」です。お家で「もしもの時」の話し合いをすることも「学び」だと思います。
子どもたちには学年に応じて「大阪北部地震」のことを担任教師より話をする予定です。
皆さんも4年が過ぎた大阪北部地震を振り返り、過去の地震からの「学び」の思い返しをしてみてください。
蔦沢小 和田
【校長室通信】「一筆啓上 日本一短い手紙」
福井県の坂井市丸亀町に「一筆啓上 日本一短い手紙賞」という取組があるらしいです。
ホームペジを探し、見てみました。
「徳川家康の功臣で鬼作左の勇名をとどろかせた本多作左衛門重次が陣中から妻にあてた手紙文(『一筆啓上 火の用心 お仙泣かすな 馬肥やせ』)は用件を簡潔明瞭に伝えた手紙の手本と言われています。簡潔明瞭な中にも妻や子を気遣う優しさが短い文の中に伺うことができます。手紙で家族の安否を気遣うことは昔も今も変わりがありません。この手紙文の中に出てくる「お仙」とは、後の丸岡藩主、本多成重のことで、幼名を仙千代といいました。毎年多くの作品が寄せられる「日本一短い手紙 一筆啓上賞」は本多作左衛門重次の手紙をモチーフに始まりました。人間関係が希薄と言われている現代 に、日本の手紙文化の復権を目指そうと始まった「一筆啓上賞」ですが、わずか四十文字の短い文に込められた想いが、多くの人々の心を動かし、共感を得たからこそ、今日まで続いてきたと思っています。」とありました。
ホームページからも閲覧できるので二つの手紙を紹介します。
「僕のこころ」へ 怒・悲・思・恵・怠・惑・恩・志・想・恋・・・ いろんな「こころ」が増えていく。 和歌山県 11歳 |
成長とともに「こころ」が増えていくとこの子は感じたんですね。ちょっとマイナスイメージの心も増えてきます。でも、それが成長なのですね。そして、一人の人をつくっていくんですね。
「自分」へ 説教中、親を笑顔で見つめたら もっと怒られました。 もう私は天使ではないようです。 神奈川県 15歳 |
この手紙を私は、親の立場で読んでしまいます。私にとっては数年前ですが、何をしてもかわいかった時期を過ぎ、反抗期を迎え、一人の若者に成長していく我が子。子どもが中・高校生の頃、「天使」には変わりないのだけど、やっぱり「大きくなってしまった天使」には、つい口を出してしまいますよね。説教中に、笑ったり、抗ったりでもしたら「何笑っている!真剣に話を聞かんか!」と言ってしまいますね。でも、心の中は通じ合っているそんな関係が親子なのだとも思います。
他にも四十文字の中に思いを込めた素敵な手紙がたくさんありました。
「日本一短い手紙」という本も出版されているようです。「こころ」「笑い」「母」「先生」・・・などいろんな種類の本があり、短い手紙が載っていました。
私も蔦沢っ子へ
蔦沢っ子へ みんな「よく学び よく遊んで」大きくなってね それが 先生たちの心からの願いです |
蔦沢小 和田
【校長室通信】「ありがとう」を省略しない
私自身、反省した出来事があります。
一昨年の5月、学校が新型コロナウイルス感染拡大防止に伴う臨時休業だった頃の話です。
毎日のように、連れ合いが(息子の弁当を作るついでだからと)私にも弁当を作ってくれていました。毎日、家に帰ると私は連れ合いに「今日のお弁当おいしかったわ。」と決まり文句のように言っていました。
それから、1週間ほど経ったとき、仕事から戻った息子が「おかん、今日もお弁当、おいしかったわ。ありがとう。」と連れ合いにいっている場面に立ち会いました。
私の「今日のお弁当おいしかったわ。」には「ありがとう」が省略されていたのです。もちろん心の中では「いつもありがとう」と思っていますが、それでは、相手には感謝の気持ちがしっかり伝わっていないことがあります。言葉に出してこそ、こちらの気持ちが伝わり相手がより気持ちよくなるのですね。(弁当の肉の大きさが私と息子では違うわけが分かったような気がしました。)
誰かが何かをしてくれたら、「ありがとう」の言葉を省略しないことが、『みんなが、明るく気持ちよく生きる社会』へとつながっていくのだと思う出来事でした。子どもたちの中でも「ありがとう」という言葉が、今以上に授業の場面、掃除の場面、遊びの場面でどんどん聞こえてきたらいいと思います。
蔦沢っ子のみんなも「ありがとう」がたくさん言える人になって周りを明るくしてくれたらと思います。
蔦沢小 和田
【校長室通信】ゴールデンウィーク
ゴールデンウィーク
新学期が始まって3週間あまり。また、蔦沢小学校としてスタートを切り、子どもたちは「新しい学校で頑張るぞ!」と張り切って学校生活を送っています。
そんな子どもたちにとって、『ゴールデンウィーク』はちょっとしたリフレッシュ期間でもあります。
もちろん、ご家族でお出かけをしたり、思い出づくりのイベントをしたりするよい期間でもあります。
でも、ちょっと見方を変えると、4月張り切って過ごした『疲れ』が出る頃でもあります。いつも以上に頑張っていたので心や体が休養を必要としていることも考えられます。
また、昔から『春愁(しゅんしゅう)』という言葉があるように、人は、春は周囲は花も咲き、小鳥はさえずる胸躍る季節なのに何か物思いにふける、憂鬱になることがあるようです。それは長年、子どもを見ていて、大人だけではなく、子どもにも見られることがあるように思います。
さて、『ゴールデンウィーク』をそんな新学期を張り切っていた子どもたちのリフレッシュ期間と捉えて、ゆっくりする時間や新緑の野山で過ごす時間を設けることもいいかもしれません。そして、ゴールデンウィーク明けには、また、「今 全力」で力を伸ばす子どもたちに出会いたいと思います。
(私も、趣味の「低山登山」で兵庫の50山「蘇武岳」登山を予定しています。ちょっと登山予定日の天気が心配ですが・・・)
*新型コロナウイルス感染症の状況も油断できない状況が続いているようです。ぜひ、ゴールデンウィーク期間中も十分な感染対策をとってお過ごしください。
蔦沢小 和田
【校長室通信】全校朝会から
4月11日の全校朝会で「最高学年」について話をしました。簡単にその時のことを書きます。
私から、「『最高学年』は何年生ですか。」とみんなに尋ねました。子どもたちは「6年生!」と応えました。
「そうですね。『最』にはもっとも、一番上という意味がありますから、最も上の高学年ということで『最高学年=6年生』といえますね。蔦沢小学校初代最高学年(最+高学年)はここにいる新6年生17人です。」
「では『最高+学年』は何年生ですか」と『最高学年』と書いた紙を「最高」と「学年」で分けました。子どもたちも少し答えに戸惑っていました。
「こちらの最高学年(「最高+学年」)は、1年生でも2年生でもなれるのかもしれないですね。だって、「最高」を一番頑張っていると捉えたら、一番頑張っている学年が「最高+学年」なのですから、1年生が一番頑張っていれば1年生が「最高+学年」と言えますよね。「最」+「高学年」は自動的に6年生がなったわけですが、「最高+学年」はどの学年でもめざせるわけです。もちろん、6年生が全校のリーダーとして2つの意味の「最高学年」をめざして欲しいですが、他の学年もいろんなことに頑張って「最高+学年」であって欲しいと思います。」
そして、「どの学年も自分たちの力を発揮し、最高の力を発揮できるよう頑張りましょう。」と話を結びました。
4月にスタートした蔦沢小学校。一人ひとりが輝き、どの学年もが輝き、そして、学校全体が輝く。そんな学校を95人の子どもたちと創り上げたいと教職員一同新たに決心しました。
蔦沢小 和田